Yamada Takayuki News - 山田孝之

Thursday, December 26, 2002

江口洋介が赤ひげハマった…生と死見つめ直す

江口洋介=左=と青年医師・保本登役の伊藤英明  巨匠・黒澤明監督の不朽の名作を完全リメークしたフジテレビ系ドラマ「赤ひげ」が、28日午後9時半から放送される。三船敏郎さん(享年77)が演じた 名医・赤ひげ役に挑んだ俳優、江口洋介(34)がこのほど都内でサンケイスポーツの取材に応じ、「ドラマでは人間の成長がより描かれている」と仕上がりに 納得の笑顔を見せた。インタビューでは自身の祖父の死にも言及。人間の生と死を見つめ直す姿は、名医・赤ひげと重なってみえた。〔写真:人間・赤ひげを力強く演じる江口洋介=左=と青年医師・保本登役の伊藤英明。ドラマならではの熱い人間もようが描かれる


 撮影が終わって、今はひげをそった江口。現在の心境をたずねると、「時代劇に主演するのは初めてなので当初は戸惑いました」と率直に語った。

 が、「三船さんが演じた『赤ひげ』は年齢がもっと上で、老練な人物。ぼくはもっと人間くさくて、悪くも優しくもある『赤ひげ』をドラマチックに演じてみ ようと思いました」と振り返った。三船さんの赤ひげは、駆け出しの青年医師・保本登に対し「一生で臨終ほど荘厳なものはない」と語ったが、江口自身も若い ころ身近な死を経験した。

 「ぼくが16か17歳のときに亡くなった祖父は、やんちゃなじいさんで、死ぬ前日まで寝ていたのに、突然起きてたばこをワンカートンも吸ったんですよ。 そして死ぬ瞬間は家の中を見回してカクッと。黒澤さんの映画には死の荘厳さが表現されていますが、人の生き死を表現する際には、(今後も)この(荘厳だと いう)思いは出していきたい」

山田孝之と星野真里  また、映画「赤ひげ」の感想をたずねると、「シーンの一枚一枚がスケッチのようでパワーがある。舞台裏を見てみたかったなぁ」と関心を示す一方、「映画 では、赤ひげと保本はオヤジと息子というような設定ですが、ぼくと保本役の伊藤英明君は年齢も近いし、兄弟みたいな関係。養生所をまとめる中で2人の成長 物語になっているんじゃないかと思います」。手応えは十分のようだ。

 同局系「救命病棟24時」では天才外科医を演じ高視聴率を集めた。医者役がすっかりハマリ役になりそうだ。

★渋谷に壁面ペイント広告登場

 東京・渋谷パルコPart1に26日、「赤ひげ」を告知する壁面ペイント広告が完成、見習い医師役の山田孝之(19)と患者付き添い役の星野真里(21)がPRに努めた=写真。劇中で山田に思いを寄せる設定の星野は「素敵な方。実際に恋が芽生えるかも」と言えば、山田も「嬉しいけど本当かな?」と照れ、仲のよいところを見せた。

[2002/12/27 Sanspo ]