Yamada Takayuki News - 山田孝之

Sunday, July 18, 2004

綾瀬はるかが耳まで真っ赤にした「恋」って…

綾瀬はるか  話題のTBS系ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」(金曜後10・0)で、ヒロイン・亜紀役に大抜擢された女優、綾瀬はるか(19)。主人公の亜紀同様に 純粋で真っすぐな心を持つ女の子だ。連続ドラマの主演は初めて。ドラマにちなんだ恋愛の質問責めに「え~! そんな恥ずかしいぃ~!!」を連発し、耳まで 真っ赤にしながら自身の恋愛観について語ってくれた。〔写真:ドラマの亜紀を地で行く素直さと純粋さが目を引く綾瀬はるか。恋愛について語る時、何度も顔を真っ赤にする姿が印象的だった=撮影・小倉元司

 「交換日記っていいですよね~。やったこと? ないですよぉ。でもこのドラマみたいにカセットテープに声をふきこんで、交換し合うのって素敵。好きな人が直にふきこんだ声だもの」

 ドラマにちなんだ“恋愛系”の質問に、恥ずかしがりながら、照れながら、一生懸命に答えてくれた。「世界の-」で演じる純粋な亜紀役にピッタリの印象だ。

 同ドラマは、片山恭一氏のベストセラー小説が原作。白血病で夭折する高校生の亜紀(綾瀬)と朔太郎(高校時代は山田孝之)が繰り広げる切ないラブストー リー。当の綾瀬も純愛ものには弱いようで、「原作を読んで何度も泣きました。朔ちゃんみたいに、一途に思ってくれる人っていいなぁ~」と、目をウルウルさ せた。

 「ドラマで、自転車で2人乗りするシーンがあるじゃないですか。私、ああいうのやったことないから、憧れちゃう!」と、はしゃぐ一方、「でも私って、い ざ好きな人の前に立つと、しゃべれなくなっちゃうんですよね~。変に意識して…。目も見れないくらい恥ずかしくなっちゃうんです」と、シャイな一面も垣間 見せた。

 それでも恋愛は人並みに経験したようで、「中学生の頃、学校から一緒に帰っていた男の子がいたんですけど、みんなに見られると(付き合っているのがバレ て)まずいから、隠れて誰もいなくなるのを待ってから、一緒に帰ってました。2人だけが分かる場所で待ち合わせたりして。放課後に、『じゃあ、帰り道のあ そこでね』とか、密かに約束してましたね」と、顔を真っ赤にしながら衝撃の告白。

 今、恋人がいたら何をしたい?の質問には「えへへ。それは恥ずかしい質問ですねぇ~。したいことはいっぱいありますけど…ディズニーランドに一番行きた いかな。(アトラクションの待ち時間が長いから)一緒にいて楽な人じゃないと嫌ですよ」と、耳まで真っ赤にしながら答え、「30歳くらいまでには結婚した いなぁ」と、目を輝かせた。地元・広島では有名な進学校の出身。高1の時に友達の誘いで受けた第25回ホリプロタレントスカウトキャラバンで素質を買わ れ、芸能界入りした。

 「それまでは普通に地味~な学生生活を送ってました。広島の大学を出て、通訳とかツアーコンダクターの仕事について、いずれ結婚するんだろうなって、思ってたんです」と振り返る。

 芸能界入りが決まり、上京することになると両親は猛反対した。「お母さんはすごい泣いて、お父さんもオーディション受けたことに怒って、学校でも先生に 呼ばれて『どう言うこと!!』って怒られました」という。「一生懸命勉強してやっと入った学校だったし、学校が大好きだったし、私も東京に行くなんて考え たこともなくて」と、半年以上悩んだ末の芸能界入りだった。

 だからこそ、半端な気持ちはない。毎日丹念に演技、発声の練習を繰り返し、忙しい合間を縫ってはジムに通ってプロポーション維持に務め、デビュー当初より6キロ以上痩せた。役柄の亜紀を地で行く優等生ぶりだ。

 「今はこの仕事を選んで本当に良かったなと思います」と笑顔を見せた。「でもね、私1人じゃ何もできなかった。スタッフの気遣いや、母親の励ましの言葉。みんなすごく温かい。だから、みんなにいつも感謝して過ごさなきゃいけないなと感じるんです」

 飾り気のない謙虚で素直な心。やはり亜紀は、適役だなと実感した。

古田貴士

■綾瀬はるか(あやせ・はるか)
 本名未公表。昭和60年3月24日、広島県生まれ。19歳。高校1年生の時に、第25回ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞し、芸 能界入り。ネット上で芸名を募集し、約1万6000件の応募から“綾瀬はるか”に決定した。平成14年にNHK「風の盆から」でドラマデビュー。昨年はフ ジ系「僕の生きる道」、TBS系「ブラックジャックによろしく」などに出演。今秋公開の映画「雨鱒の川」(磯村一路監督)で映画に初主演する。B型。

★「世界の中心で、愛をさけぶ」

 作家、片山恭一氏の原作本(小学館)は平成13年4月に発行以来、国内作家として初めて300万部を突破するベストセラーとなった。主人公・朔太郎が、 急性白血病で若くして亡くなったアキとの中学、高校時代の切ない恋を自然なリアリティーで描いている。ドラマでは、17年前の高校時代に一途に愛し急性白 血病のため帰らぬ人となった亜紀との思い出を、現在と過去を交錯させながら展開していく。

 映画化もされ上映中だが、映画は17年後の朔太郎にも焦点を起くオリジナルストーリーで、興収74億6000万円、動員数556万人を突破した(16日現在)。平成9年公開の映画「失楽園」を抜き、邦画の恋愛映画史上最高の興収記録を更新中だ。

★料理の研究に没頭

 時間がある時は、料理の本を読んで、研究を重ねている。中でもお菓子が大の得意で、「広島にいた時は、よく学校にケーキとかクッキーとか焼いていって、 みんなで食べたりしました。ロールケーキが評判良かったです。昔はパティシエ(ケーキ職人)になりたいっていう夢もあったんですよ」と照れながら、告白し た。

★23日に最新写真集発売

 23日に「HEROINE(ヒロイン)」(小学館、2835円)を発売する。豪州ケアンズの大自然をバックに、1メートル65、B88W61H91の極 上ボディーを披露している。今後は女優業に力を入れていくというから、綾瀬の水着姿を見られる最後の写真集になるかも。29日午後5時から東京・ブック ファースト渋谷店で記念イベントを行う。

[2004/7/18 Sanspo ]