“幻のスタメン”で小久保押しのけ起用
すでに発表されていた注目の巨人のスタメンでは、4番に清原が座り、6番に小久保の名前が入っていた。これまで清原は今年のオープン戦中、先発出 場の13試合ですべて4番を務めてきたが、この日から残り4試合はセ・リーグ球団が相手で、堀内監督は「この4試合は勝ちに行きます」と“本番モード”を 宣言していた。それだけに、この試合で4番に指名された意味は大きい。 堀内監督は22日夜、出演したラジオ番組で「4番は1年を通じて柱ですから。途中で交代するようなことがあってはいけない。ずっとフル出場できな いと。そういうことから選んでいこうと思っている」と話し、「清原? 去年40試合しか出ていないですから。期待はしてますが、あまりムリはさせたくな い。下手をすると野球人生が終わっちゃいますから」と発言。誰がどう聞いても、4番小久保を示唆しているように聞こえた。 実際、一夜明けたこの日、主要朝刊スポーツ紙6紙のうち、5紙が「4番小久保、6番清原」の線で記事を掲載したのだが、系列スポーツ紙の報知新聞だけは1面で「開幕決定 清原4番」の衝撃的な見出しを打った。 水面下でいったい何が起こっているのか。 小久保はオープン戦通算.297で、清原より4分も上回っているが、一方で、清原が打つとチーム全体が盛り上がる求心力も無視できない。 コーチ陣の間では、「清原4番で、ここまでずっと良い流れで来たのだから」(山本ヘッド)と清原を開幕4番に推す声が大勢を占めていた。 堀内監督と親しい民放関係者も「監督の真意は4番小久保だが、球団、日本テレビなどが人気面で清原を推しているのではないか。あまりの不人気に 『視聴率がさらに落ちるようなら、優勝しても堀内は解任』という声すら上がっている。監督も自分の意見を無理押しできないでしょう」とみる。 「これが開幕オーダー? それはわからん。言わない」と口をつぐむ指揮官。開幕まで、まだまだ波乱含みだ。 【巨 人】 (4)仁 志 (6)二 岡 (9)高橋由 (3)清原 (7)ローズ (5)小久保 (8)キャプラー (2)阿 部 (1)桑 田 ZAKZAK 2005/03/23
23日午後、横浜球場で開催予定のオープン戦、横浜-巨人は、始球式でタレントの山田孝之がマウンドに上がり、1番仁志が空振りした直後に突然雨が激しくなり、そのまま中止となった。
プレーボール後の土砂降りで試合は中止になったが、スタメン発表では清原が4番に座っていた