フジテレビ「電車男」ドラマ化
主人公・エルメスに伊東美咲、青年に伊藤淳史
エルメスの視点から描写
イケメンとの三角関係も
インターネットから発生、口コミで話題を呼び、出版されるやいなや50万部を超えるベストセラー。すでに社会現象となっている「電車男」が、今度は連ドラ化される。「電車男」は彼女いない歴22年のアニメオタクの青年が、電車内で酔っ払いにからまれた年上の女性を助けたことから知り合い、「2ちゃんねる」の掲示板 で、デートの誘い方などのアドバイスを受けながら恋を成就させる、実話とされる純愛物語。中野独人著の原作本が大ヒット、さらに山田孝之(21)、中谷美 紀(29)のコンビで映画化(6月4日公開)、武田真治(32)主演による舞台化がすでに決定している。
原作では電車男側からの目線で 描かれるヒロイン・エルメスを、ドラマ版では主演とした。エルメス側の過去の失恋、当初は電車男を恋愛の対象と見ることのできないことへの葛藤(かっと う)、成長なども細やかに描いていく。また、エルメスに迫るイケメンが登場し、電車男との三角関係に発展するなど、オリジナルな展開も用意されている。
エルメスを演じる伊東美咲は連ドラ初主演となるが「ベストセラーになっているこの作品で、主演させていただけるのですから恵まれてるな、と感じています」 と気合十分。「原作のイメージを壊さずにかわいく、私もあこがれるような女性にしたい」とコメントしている。一方、電車男役はかつて“ちびノリダー” として活躍、最近では映画「海猿」「血と骨」に出演した伊藤淳史。身長171センチの伊東と、162センチの伊藤とのギャップも話題を呼びそうだ。
映画版の公開中にドラマが始まるとあって、ドラマ版と映画版の出演者が相互にゲスト出演する計画もあるという。ブームにさらに拍車がかかりそうだ。
[2005/5/11 Yomuiri ]