Yamada Takayuki News - 山田孝之

Sunday, June 19, 2005

「電車男」本100万部、映画100万人

ネット生まれの純愛物語、人気も超特急!!

 インターネットの匿名掲示板から生まれたオタク青年の純愛物語「電車男」(新潮社刊)が週明けにも、発行100万部を突破することが18日、分かった。同名映画の観客動員数も近く100万人突破が確実で、「ダブルミリオン」達成となる。

 「電車男」と呼ばれるのは「22歳。彼女いない歴イコール年齢」と称する、さえない青年のこと。

 昨年3月に、電車内で酔っぱらいの男にからまれている女性を助け、その体験を匿名掲示板に書き込んだことから、この「物語」は始まる。電車男は、掲示板に集う人々のアドバイスや励ましを受け、初めての恋を発展させていく。

 ネットで有名になったこの話に目を付けた新潮社が昨年10月下旬、書籍化すると、声援を送る人の善意や、それに応える電車男の勇気に共感が集まった。

 わずか2カ月足らずの昨年末までに50万部を突破。順調に部数を伸ばし続け、週明けにも100万部の大台に乗る見通しだ。

 「ネット発のベストセラー」に、新潮社には映画、漫画、ドラマ化などの申し出が殺到。一方で、「電車男は本当にいるのか」「ネタ(作り話)ではないか」という趣旨の記事や本も出るなど話題は広がった。

 いっとき売れ行きは落ち着いたものの、映画やテレビドラマの映像化が決まったころから再ブレーク。

 映画「電車男」の上映が始まった今年6月初めからさらに急激に伸びた。新潮社宣伝部の佐々木憲二さんは「真贋(がん) 論争などを含め話題が尽きなかった。特に後半の50万部はメディアミックスのおかげ」と話す。映画も大ヒットし、観客動員数が100万人超えはほぼ確実視 されている。

 映画「電車男」(村上正典監督)は、6月4日から東宝洋画系で公開。電車男は山田孝之(21)、酔漢から助けられる美人OLを中谷美紀(29)がそれぞれ演じている。

 テレビドラマは、フジテレビ系=東海テレビで7月7日からスタート。電車男は伊藤淳史(21)、ヒロインには伊東美咲(28)を起用。ほかに舞台公演の予定もある。

 昨今の純愛ブームも人気の背景にあるとみられ、「電車男」ブームは当分続きそう?

[2005/6/19 Chunichi ]