Yamada Takayuki News - 山田孝之

Tuesday, June 14, 2005

『電車男』 初日舞台挨拶

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『電車男』 初日舞台挨拶
 ※写真左から 大杉漣、中谷美紀、山田孝之、木村多江、村上正典監督


2005年6月4日(土) ■ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズ
出席者:山田孝之/中谷美紀/木村多江/大杉漣/村上正典監督

いよいよ走り出した『電車男』、初日舞台挨拶


書籍や舞台、ドラマ化でも話題を呼んでいる「電車男」、劇場版が、いよいよ公開初日を迎え、朝早くからたくさんの観客が劇場を訪れた。この回のチケット は、なんと数分で売り切れたという人気ぶり。上映終了後、村上監督をはじめ、キャスト一同が舞台挨拶に立った。



■村上監督「今日来ていただいている方は、大変な思いをしてチケットを入手したそうですね。僕は、この原作を読んで、小さい事件でも人を動かせるんだな、 小さい幸せでも人に勇気を与えられるんだな、と思いました、そんな映画になれば、と願って作りました」

そ して、女性ファンの視線を浴びている山田孝之さん。お洒落なジャケットを着ているものの、うつむき顔で、まるでエルメスさんに会ったばかりの電車男のよう な振る舞い!マイクを持つも、「ちょっと緊張しています…」と呟くような声。会場の女性たちから笑いが漏れる。さて、では皆さんに、撮影で思い出に残って いることを、聞いてみよう!
■村上監督「『電車男』が超特急で映画化、という宣伝コピーがありましたが、本当に超特急で作りまして、今日に間に合わせるのに苦労しました。それが思い出かな」

■山田「秋葉原の撮影で、エルメスさんを探して最後に走っているシーンがあり、それはすごく広い範囲で撮っていたので、人を全部止めてエキストラさんを配 置することができなくて、ゲリラ的に撮影したんです。その時、必死な顔して走っていたら、サラリーマンの人に「ひでぇ!」って言われてんです…。本番中な のに笑いそうになったんですけど、本当にそういう風に見えているんだな、と思って、安心しました」

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山田さんは、秋葉原は久々に行って気に入ったそうですね。
■山田「電気屋さんのイメージでしたが、賑やかだし、オモチャ屋さんがたくさんあって楽しそうだな、と思いました」

エルメスさんを演じた中谷美紀さんは、劇中、電車男にティーカップをプレゼントしますが、もしも本当に助けられたら、お礼に何を贈りますか?
■中谷「実は私、電車の中で痴漢を二度捕まえたことがあるんです。首根っこを掴んで警察に連れていったんですよね。だから、なかなかエルメスさんのように 男性に助けてもらう機会がなく…エルメスのように何かあったら助けてもらえるような、朗らかでか弱い女性になりたいと、この役を通じて学びました(笑)。 撮影が終わって、アジアに一人で旅行した時、大きな荷物を抱えてリムジンバスにのったら、見知らぬ男性が荷物を持ち上げてくださったんです。お礼もいえな いほど感動して、住所もお電話番号も伺えませんでした。とっても素敵な方だったので、ぜひカップを贈りたかったんですけど・・・そういった機会もありませ んでしたね」

ネットの住人のひとりを演じる木村さんは、パソコンに向かうシーンが多く出てきますが、どんな点に気をつけて演じたのでしょうか?
■木村「主婦のみちこ役を通じて、成長できたと思います。パソコンって、打っていることと口に出していることが違う時があると思うんです。頑張れ、って書 いていても、まあ無理だよね、って言ってたり。そういう部分も入れたいと監督にお願いしたんですが、実際は打つのに必死で、全くそういうことができません でした」


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エルメスに絡む酔っ払いを演じた大杉さんは、電車男と共演していかがでしたか?
■大杉「現場に最初に着いたときは、山田君が居なかったんです…というか、すぐ側にいたんですけど、そのくらい変身していて、山田くんじゃなかった。見事 だったと思います。エルメスさんのアゴを掴んだり、酷いことをしていますが、あのセリフは半分くらいアドリブです。僕も電車には結構乗っていたので、イ メージとしてはああいう男がいたらいやだな、とか、実際にそういう男の人を見かけたこともあって、それを参考にして演じました」

最後に山田さんから、これから見る人に、この映画の見所をお願いします。
■山田「見所はですね…僕は、名無しさんたちの気持ちが一番素敵だな、と思いました。ネット上での関係で、顔も見たことない、喋ったこともない人の相談 を、親身になって受けて、みんなで協力して、その人の恋愛がうまく行ったら自分のことのように喜んでくれるという気持ちが、一番良かったです。そこまで人 のことを思える、っていうのが、魅力ですね」

パソコンが普及した現代だからこそ生まれた、嘘のような本当の話。人間の心はやっぱり温かいと思わせてくれる、そんな『電車男』の快走を期待したい!

人物情報
■山田孝之

1983年生まれ。1999年にドラマデビューし、以後、
「ちゅらさん」「ランチの女王」「ウォーターボーイズ」
など、人気テレビドラマへ出演する。 2003年、
『ドラゴンヘッド』で見せた迫真の演技が注目される。
2004年には大ヒット映画のドラマ化
「世界の中心で、愛を叫ぶ」に主演。実力ある若手 として
活躍を続けている。

■中谷美紀

1976年生まれ。1993年にドラマで女優デビューし、
以後、テレビドラマで活躍。1995年『BeRLIN』
で映画デビュー、初主演を飾った。98年 には大ヒット・
ホラー『らせん』に主演。その後も、
『リング』『ケイゾク』『壬生義士伝』など、
話題の映画にコンスタントに出演を続けている。