Yamada Takayuki News - 山田孝之

Wednesday, January 31, 2007

東宝・長澤まさみvs松竹・
井上真央…邦画界に2つの風

今春2夜連続ドラマで競演

看板娘の長澤まさみ(右)と井上真央(左)。あなたのタイプはどっち?
看板娘の長澤まさみ(右)と井上真央(左)。あなたのタイプはどっち?
  昨年の映画興行収入で独り勝ちを収めた東宝。今年も“秘蔵っ子”女優の長澤まさみ(19)を主役に据えた映画「そのときは彼によろしく」(平川雄一朗監 督、初夏公開)中心に、独走を狙う。対する松竹が、2007年度の新作ラインアップで、とりわけ、期待を寄せるのが、人気沸騰中の女優、井上真央(20) だ。

 井上が出演するのは、松竹が今年度のメーン作品に掲げる水木しげる原作の「ゲゲゲの鬼太郎」(本木克英監督、4月公開)と「怪談」(中田秀夫監 督、8月公開)の2作品。「ゲゲゲの鬼太郎」では、漫画に登場しないオリジナルヒロインで、ウエンツ瑛士(21)演じる鬼太郎とともに事件に巻き込まれる 女子高生を演じる。

 井上といえば、現在放送中のドラマ「花より男子2」(TBS系)が20%を超える高視聴率をマークしている。いじめや貧乏に屈しない等身大の高校生が“はまり役”との評価が高く、とりわけ中高生の人気が高い。

 作家の麻生千晶氏は、井上の魅力をこう分析する。「個性的な顔立ちで、下手をすると意地悪にも見えかねない。しかし、それを逆手にとって、いじめ られてもめげず、人間的な強さをもった役柄がみごとにはまった。子役上がりで目線の使い方なんかも達者。次はどんな作品でどう変化するのか期待させる」

 安定的な人気を誇る長澤が出演する東宝の「そのときは彼によろしく」は、「いま、会いにゆきます」の市川拓司氏原作の純愛ラブストーリーだ。

 山田孝之(23)、塚本高史(24)とトリプル主演で、長澤が演じるのは元モデルという大人の女性。

 製作発表では長澤は、「高校を卒業してからだいぶ意識も変わった。大人っぽい役なので、10代最後で、今までとは違った一面が出せたら」と抱負を 語った。麻生氏は、そんな長澤の魅力について、「セーラー服が似合う女学生という清純なイメージがある。万人受けする顔立ちで、好感度が高いという意味で は、木村拓哉さんのようなタイプ」と評価する。

 日本テレビで今春放送予定の二夜連続スペシャルドラマでは、初日の「ロミオとジュリエット」のジュリエット役を長澤が、二夜目の「リア王」では王 の娘役を井上が務めることも発表されている。東宝と松竹が、それぞれ期待するライバル女優が、邦画界にどんな旋風を巻き起こすのか注目だ。

ZAKZAK 2007/01/31