映画「そのときは彼によろしく」甲斐でロケ
住民らが撮影現場をサポート
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ロケ地では、ため池の周辺に三人が幼少期を過ごした町にある池のほとり、廃棄されたバス内に作った隠れ家、ごみ捨て場などのオープンセットを設営。撮影が始まる二週間ほど前からスタッフが現地入りしてボランティアらとともに準備を進めた。
ボランティアは山梨大や山梨県立大の学生に参加を呼び掛け、県観光部内にある「富士の国やまなしフィルムコミッション」のホームぺージでも募集。水辺にたまったへどろを取り除き、トラック二台分の砂利を運んで整地する作業などを手伝った。
準備期間からほぼ毎日、ボランティアとして参加した甲斐市のピアノ講師、土屋葉子さんは「映画撮影の過程を一から見ることができて大満足。ボートに乗って氷をたたき割ったことも良い思い出」と笑顔で話した。
ロケ地選定やオープンセットの設営を担当した、笛吹市一宮町出身で東宝映画製作部の菊島高広さん(31)は「古里で映画撮影をしたいとの思いが強く実現できてうれしい。多くの人に完成した作品を映画館で見てもらいたい」と話していた。