Yamada Takayuki News - 山田孝之

Monday, April 21, 2008

「鴨川ホルモー」映画化!100匹の鬼操る大学生“鬼語”連発

現在、京都で撮影に励んでいる(左から)荒川良々、濱田岳、山田孝之。写真からもコミカルなムードが伝わってくる

現在、京都で撮影に励んでいる(左から)荒川良々、濱田岳、山田孝之。写真からもコミカルなムードが伝わってくる

 作家、万城目学(まきめ・まなぶ)氏のベストセラー小説「鴨川ホルモー」が、俳優の山田孝之(24)主演で映画化されることが20日、分かった。 山田が演じるのは100匹の鬼を自在に操る大学生役で、その姿は、まさに現代版“陰陽師”。本木克英監督がメガホンを執り、来年公開される。製作・配給元 の松竹では、笑って泣ける痛快青春コメディーを目指している。

 2月に行われた松竹ラインアップ発表会で、唯一詳細が明かされず、注目を集めていた映画「鴨川ホルモー」が、ついにそのベールを脱いだ。

 原作は、今年1月クールに放送されたフジテレビ系ドラマ「鹿男あをによし」の作者でもある、いま注目の作家、万城目氏のデビュー作。京都を舞台に、鬼と呼ばれる式神(しきがみ)を使った対戦型競技「ホルモー」を戦う大学生の姿を描いた青春物語だ。

 鬼といっても、原作に登場するのは、茶きん絞りのお菓子のような独特な頭部をした20センチほどの小鬼たちで、“鬼語”を駆使して100匹の鬼を操る姿は、まるで現代版・陰陽師。そんな“鬼使い”の主人公に、若手演技派の山田が選ばれた。

 劇中では、変態チックなポーズで“鬼語”を連発するなど、コミカルな演技も披露するが、山田といえば平成17年公開の映画「電車男」でオタク役を 好演。昨秋公開の映画「クローズZERO」では、これまでのイメージを覆す凄味のある不良役を演じ、演技の幅を広げたばかり。本木監督は「山田君は愚かさ と知性を合わせて表現できる俳優。自然な演技も傑出している」と絶賛。山田も「台本もらってめちゃめちゃテンション上がりました。こういうストーリーの映 画に出たかったし、話が最高に面白い。とにかく楽しみます」と、新境地開拓に気合を入れている。

 「フギュルッパ(=進め)」、「アギュリッピ(=突撃)」など、不可思議な“鬼語”とともに繰り出す“変態ポーズ”は、タレントのパパイヤ鈴木(41)が指導。

 原作の万城目氏は、山田に“おばかキャラ”を演じさせてしまうことに「ええんか、ホンマにええんか」と心配しながらも、「でも一方でうらやましく もある。山田氏ならきっと、あの京都の空に、美しいアホの虹をかけてしまうだろうから」と期待いっぱい。山田が同作で新たな魅力を見せてくれそうだ。4月 上旬にクランクインした。

★松竹、京大や立命館大と提携

 同作は役名も陰陽師にちなんでおり、安倍晴明ならぬ安倍明を演じるのが山田なら、芦屋道満ならぬ芦屋満を演じるライバル役には、若手実力派の石田卓也(21)を起用。ほかにも芦名星(24)、濱田岳(21)、荒川良々(34)ら個性豊かな面々が共演している。

 また、劇中では安倍らが通学する京大をはじめ、立命館大、龍谷大、京産大などが実名で登場。松竹では昨秋、立命館大や京都府と提携して、京都での映画作りを重視する方針を示しており、今回の作品がその第1弾となる。

■鴨川ホルモー

 念願かなって京大に入学した安倍(山田)は、「京都大学青竜会」と名乗る謎のサークルの新歓コンパで、同じ新入生の女の子(芦名星)に一目惚れ。 誘われるままに同サークルに入ってしまう。だが、そのサークルには隠された目的があった。安倍は、まずは立派な“鬼使い”になるために修行を受けることに なるのだが…。

Sanspo 21/4/08