「鴨川ホルモー」ハリウッド進出へ
舞台あいさつに登場した(左から)芦名星、濱田岳、山田孝之、栗山千明、石田卓也、斉藤祥太=東京・有楽町の丸の内ピカデリー1
俳優の山田孝之(25)が主演した映画「鴨川ホルモー」(本木克英監督)がアメリカで公開されることが18日、都内で行われた公開初日舞台あいさ つで発表された。今秋にもロサンゼルスなどで上映される予定で、山田は映画の本場・ハリウッドでの公開に「うれしいです」とピース。喜びをかみしめた。
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山田のコメディー初主演作が、太平洋を越える。
「鴨川-」は万城目学氏の小説が原作で、京都の大学生がオニを操って戦う不思議な祭り「ホルモー」に青春をかける姿を描いたコメディー。アジアに先駆けアメリカ公開が決まった。
本木監督は舞台あいさつで「ハリウッドデビューだぞ。タイトルは“ハーバード・ホルモー”とか“UCLAホルモー”になるのかな」と大はしゃぎ。山田は 「えーっ。正直うれしい。でも、この不思議な感じがわかるかな」と挑戦的な笑顔でピースサイン。共演の栗山千明(24)も「アメリカでブームになるといい な」と瞳を輝かせた。
米での配給権を獲得した「ビズ・ピクチャーズ」はこれまで「NANA」や「舞妓Haaaan!」など邦画の配給実績 が豊富で、「デスノート」シリーズを全米400館規模で公開。同社は「何より元気が出る作品。京都が舞台なので、作品を通して古都のすばらしさを紹介した い」と説明。ホラーや時代劇などに対し、まだ知名度の低い和製コメディーを普及させる狙いもあるという。
アメリカでの公開時期や規模は未定だが、今秋サンフランシスコに開業する直営劇場のほか、ロサンゼルスでの公開は決定的。現地での舞台あいさつも見込まれており、アメリカで“ホルモー旋風”を巻き起こすことが期待される。