Yamada Takayuki News - 山田孝之

Tuesday, November 28, 2006

《白夜行》悲劇中尋出路

【明報專訊】《白夜行》美亞電視劇台(now寬頻電視第138台) 今晚起逢星期一至五晚上10時30分

一個又一個的悲劇貫徹整部劇集,氣氛沉重。男女主角桐原亮司、唐澤雪穗面對悲劇的人生,在無奈中尋求出路。今次是山田孝之與綾瀨遙繼《在世界中心呼喚愛》後再度合作,由純真的愛演變成帶有血腥味道,題材充滿爭議性。

故事描寫在過去的少年時期,亮司(山田孝之飾)的初戀對象雪穗(綾瀨遙飾)被她母親逼賣淫。當亮司撞見自己父親向雪穗買春時,為了保護雪穗而殺害了父親,而雪穗同樣為了庇護亮司也殺了自己母親。之後亮司為照顧雪穗毅然投身黑暗之中,犯下罪行……

文:葉靜文

2006年11月28日 Ming Pao

北京的日本電影周佳片多多 信不《信》由你
北京的日本電影周佳片多多 信不《信》由你

  盼星星盼月亮,總算盼到了日本電影周在北京的開幕,11月18日到24日,中國電影資料館簡直就成了我的第二個家。這次的片子著實不賴,老實說 什麼《黃昏的清兵衛》《隱劍鬼爪》這類重量級電影我反而不太在乎,因為碟到處都是,而《信》《明日記憶》這樣今年才在日本公映的電影,才是我的最愛,搞不 好這類片子連盜版商都不會眷顧呢!所以影展開始第二天,我就帶著群里的那些八卦女們殺將過去。

  美女看《信》淚漣漣

  作為本屆電影周的開幕影片,《信》(日文名《手紙》)因為是日本時下最當紅的青春偶像山田孝之、澤尻惠理香,以及玉山鐵二主演,獲得了超多粉絲 前來捧場。我在電影資料館看電影那麼久了,還從來沒見過像現在那樣全部滿座的情況。放映前,特地從東京趕來的導演生野慈郎在會場用生硬的中文向大家問好, 並且幽默地表示,謝謝大家先通過DVD熟悉了這部電影中的主角。

  哈,他說錯了,俺們不是通過DVD熟悉這些演員的,而是通過網路即時連線日本電視台的。不過說實話,以偶的專業素質,傾慕它當然並不是因為檯前那幾個小白臉偶像,而是為了《信》的原著小說y@者東野圭吾。年初根據東野同名小說y嚚 s而成的電視劇《白夜行》,其驚心動魄的千鈞劇力,讓俺到年底還難以忘懷。而電影《信》就是根據他2003年度發表的另一部小說y嚚s而成的,小說一經問世,立刻就獲得了當年度日本直木文學獎(即日本通俗小說獎)年度大獎,所以我怎麼可以錯過呢?

  為供養弟弟山田孝之念書而入室盜竊的玉山鐵二,在一次作案中不慎將女主人殺死而被判入獄。因為自小喪失父母,兄弟間感情濃厚,但山田也因這次變 故而屢遭社會歧視,遂漸生決斷之心……小說跳開案件線索,重在描述兄弟情uH譏諷冷漠無情的現實社會,角度相當獨特,而電影的編、導、演都為原著加了分, 不說演技派的山田孝之,就連一向被認為是木口木臉的玉山鐵二在本片中的表現也相當出色,無論是誤殺時的驚慌失措,還是最後見弟弟的真心悔過痛哭流涕,都讓 人感覺到玉山鐵二進步不小。至於既導演過《美麗人生》這樣超強人氣的劇集,也在年初因《輪舞曲》而敗走麥城的生野慈郎,在導演這部電影時卻頗顯功力,不僅 用信件來連接整個故事,更用信件來推動情節發展,其節奏感與掌控力的把握令人贊嘆。

  《信》于11月3日和《死亡筆記2》同時在日本上映,雖然票房始終不及《死亡筆記2》,但在各大門戶網站及專業電影網站上,其口碑評價卻極高, 在專業的『電影漫步者』網站上,超過81%的網友給了電影一級棒的評價,而《死亡筆記2》的支援率僅為62%,難怪群里的這些美女們,一邊看還一邊擦眼淚 呢。

  誰解竹內結子的怨艾

  《春雪》雖然一早就看了碟,但這樣唯美的電影,在大銀幕上的效果自然與看碟感受完全不同。影片根據日本文學家三島由紀夫《豐饒之海》四部v悸滬 熙『嚚s而成,描寫了大正時代一對貴族戀人的悲劇愛情。起初,松枝清顯與綾倉聰子互相愛慕,但聰子向清顯示愛,清顯卻不予理會。直到聰子不得已跟親王正式 訂婚並被天皇敕許之後,清顯才後悔不已,從此頻頻和聰子幽會,還致使她懷了身孕。聰子懷孕後最終拒而不見清顯。清顯心力交瘁,很快離開了人世,年僅20 歲。

  以刺激淚腺的《在世界中心呼喚愛》號令日本純愛電影天下的行定勛導演,在電影《春雪》中完成了從『純愛』到『唯美』的跨越,對原作沒有面面俱到 的處理、近乎斷章取義,卻恰好保留了原作那孤高倨傲的優雅古典氣質,堪稱2005年度日本最唯美的古典派純愛時代電影。不過,看著竹內結子在影片中艾怨的 表情,這部結子婚前最後的電影似乎也正好暗喻了結子本人不幸的愛情與婚姻,雖然表象並不一致,但現實中結子的愛情與電影中聰子那種輾轉不可得的心情與結果 卻驚人的相似。好在本周結子參加某手機的代言發布會時,已經表現得相當釋然,臉帶笑容,態度輕松,畢竟那種愛到要死的感情vb現代社會是一定不能存活了 吧。所以身邊的京城著名文藝女青年納蘭,也完全無法理解那個時代男主人公清顯的愛情表現,鄙夷地丟下一句『整個一犯賤,給他的時候不要,失去了又想得 到』。

  暴力導演連連轉型

  《妖怪大戰爭》是著名的暴力導演三池崇史的轉型之作,影片起用日本國民童星神木隆之介帶領日本江戶時代所有傳說中的妖怪來了個總動員,展示日本 電影的最新高科技特效,高成本大投資帶來票房所向披靡,也被家長們譽為兒童電影的教科書。美女們對於男生女相的小童星神木興致盎然,我卻嫌片子太鬧,加之 前一天晚上睡眠不好,居然在震耳欲聾的音效中睡了過去。一天看三部日本電影,爽是很爽,但身體卻早就不顧這個興奮勁兒,自己睡過去了,真是失敗啊。

  該片導演三池崇史的最新動向,是正在美國開拍的《關西火鍋饒舌樂》。該片由伊藤英明,木村佳乃、佐藤浩市主演,講述日本的『源氏黑幫』和『平氏 黑幫』以美國西部為舞台進行激烈鬥爭的西部牛仔故事,全部對白皆是英語,而且美國的電影奇才昆汀‧塔倫蒂諾也將參演。影片定于明年秋天公映,因為題材形式 都很特殊,未完成已然轟動,已經被20個國家與地區預購。

  雖然電影周其他的影片,比如《黃昏的清兵衛》《隱劍鬼爪》《明日記憶》也都是在日本國內口碑斐然的好片,但君子有愛,不能得兼,只好留下殘念(遺憾),等待下次更精彩的日本電影周了。

北京新浪網 (2006-11-24 18:09)


山田孝之攜手小雪初次為好萊塢大片配音[圖]

日本人氣演員山田孝之以及小雪二人,在昨日16號,出席了兩人即將配音的美國電影《阿拉貢繼承遺志之人》的製作發表會。兩人都是第一次為國外電影進行配音錄製,皆表現出了非常期待與緊張的心態。

  故事講述的是偶然撿到龍之卵的少年拯救世界的奇幻歷程。兩人在
進行配音的時候都遇上了各種各樣的困難,然而山田表示在錄製用咒語演唱歌曲的時候,非常的緊張和期待,感覺十分的激動。而在現場被問及,如果自己 撿到了這樣的一顆龍之卵會怎麼做時,山田表示會將其孵化,而小雪則表示如果是一顆有著美麗花紋的龍之卵的話,會擺放在家中當作裝飾品。
2006/11/18 搜狐娛樂


Sunday, November 19, 2006

山田孝之不續攤《水姑娘》挨譙
【蘇威全╱綜合報導】「電車男」山田孝之爆出未婚生子事件後,形象嚴重受損,今年陸續主演日劇《白夜行》、《太陽之歌》都受到牽連,收視成績不如預期。最近他又因為拒演NHK晨間連續劇《水姑娘》特別劇集,被當年合作的工作人員批評「忘恩負義」。

被批忘恩負義
他在二○○一年演出《水姑娘》,當時他還是沒沒無聞的新人,在劇中飾演女主角國仲涼子的弟弟受到矚目。NHK找回原班人馬,開拍明年一月播出的 《水》劇特別篇,唯獨他以「檔期無法配合」婉拒,為了讓故事情節合理發展,特別篇中只好以他出國留學做交代。NHK指他忘恩負義,放話說:「人一紅就什麼 都忘了,也不想想當初是誰給他機會,他才嶄露頭角!」看來他以後別想在NHK的頻道露臉了。
2006/1119 Taiwan Appledaily


山田孝之攜手小雪初次為好萊塢大片配音[圖]

日本人氣演員山田孝之以及小雪二人,在昨日16號,出席了兩人即將配音的美國電影《阿拉貢繼承遺志之人》的製作發表會。兩人都是第一次為國外電影進行配音錄製,皆表現出了非常期待與緊張的心態。

  故事講述的是偶然撿到龍之卵的少年拯救世界的奇幻歷程。兩人在
進行配音的時候都遇上了各種各樣的困難,然而山田表示在錄製用咒語演唱歌曲的時候,非常的緊張和期待,感覺十分的激動。而在現場被問及,如果自己 撿到了這樣的一顆龍之卵會怎麼做時,山田表示會將其孵化,而小雪則表示如果是一顆有著美麗花紋的龍之卵的話,會擺放在家中當作裝飾品。
2006/11/18 搜狐娛樂


Friday, November 17, 2006

山田孝之「呪文でワクワク」小雪と声優初挑戦!

洋画の日本語吹き替えに初挑戦した山田孝之(左)と小雪。2人とも呪文を唱えるシーンがお気に入りのよう=東京・西新宿

洋画の日本語吹き替えに初挑戦した山田孝之(左)と小雪。2人とも呪文を唱えるシーンがお気に入りのよう=東京・西新宿

 俳優の山田孝之(23)と女優の小雪(29)が、米映画「エラゴン 遺志を継ぐ者」(シュテフェン・ファンマイアー監督、12月16日公開)で日本語吹き替え版の声優に初挑戦することになり16日、都内で会見した。

 ドラゴンの卵を拾った少年が世界を救うファンタジー。2人とも吹き替えには苦労したようだが、山田は「呪文を唱えるときは、すごくワクワクしまし た」と少年のようににっこり。実際に劇中に登場するようなドラゴンの卵を拾ったら?の質問には「ふ化させます」という山田に対し、小雪は「きれいだったら オブジェとして部屋に飾りたい」と大人の女性らしい答えだった。

2006/11/17 Sanspo


山田と小雪が「エラゴン」声優発表会見

声優発表会見に出席した小雪
声優発表会見に出席した小雪

 山田孝之(23)小雪(29)が16日、都内で行われた米映画「エラゴン 遺志を継ぐ者」(12月16日公開)の日本語吹き替え版の声優発表会見に出席した。人気ファンタジー小説の映画化。

 声優初挑戦の山田は「なかなか日本にはないストーリーの映画なので、声だけとはいえ、うれしかった」。

 小雪は「私の声がどう融合するのか、自分ではない人の芝居に私の声でどう色付けできるのかとても興味がわきました」と話した。

[2006年11月17 Nikkansports ]


山田「楽しめた」小雪「難しい」

ドラゴンの卵を前に記念撮影する山田孝之(左)と小雪=都内のホテル

 米国のファンタジー映画「エラゴン 遺志を継ぐ者」(12月16日公開)の日本語吹き替え版で声優を務める俳優・山田孝之(23)と女優・小雪 (29)が16日、都内で会見した。主人公・エラゴンを演じる声優初体験の山田は、声だけでの演技に苦戦しつつも「(劇中で)呪文(じゅもん)を唱えるの は楽しめました」と笑みを浮かべた。ヒロイン・アーリアを演じた小雪は「難しさと声の大切さを認識しました」と振り返った。

2006/11/17 Daily Sports


Wednesday, November 15, 2006

綾瀨為收視狂追龜梨

 【本報綜合報道】人氣組合KAT-TUN成員龜梨和也與綾瀨遙合拍的《唯一的愛》現正播出,即時有傳綾瀨主動追求龜梨的消息,話綾瀨經常相約對方出街,她的舉動令龜梨為之錯愕,不過仍有傳她只為拉高劇集收視才有上述舉動。

 一向甚少緋聞的綾瀨,過往只是有傳她和山田孝之搭上後,並無太多負面新聞,最多只是指她太過為食,身材走樣而已,但近日有消息指綾瀨拍完劇之後, 經常主動約龜梨行街,似乎對他甚有好感,而綾瀨的事務所亦全力支持她追求龜梨。不過有指《唯》劇的收視未如事前預料般理想,一直徘徊在12%左右,所以綾 瀨決定身搞緋聞,藉機刺激收視成績,真是用心良苦。

2006/11/16 Sing Pao


Thursday, November 09, 2006

小雪が王女で映画の吹き替え初挑戦

 小雪(29)が映画「エラゴン 遺志を継ぐ者」(12月16日公開)の日本語吹き替え版でヒロインの声を務めることが8日、分かった。ゲームの声 優を務めたことがあるが、映画の吹き替えは初挑戦。主人公エラゴンが邪悪な帝国との戦いに巻き込まれていく壮大な物語で、悪の王に対抗する絶世の美女、エ ルフの王女アーリアの声を担当する。クールビューティーのイメージに合うとして抜てきされた。

 トム・クルーズ主演映画「ラストサムライ」(03年)のヒロイン役をオーディションで射止め、ハリウッドデビュー。声優という形で再びハリウッド 作品に携わるが「できるだけ(王女を演じる)シエンナ・ギロリーの演技を生かす吹き替えを心掛けたい」。主役のエラゴンの声は山田孝之(23)が務める。 「吹き替えはドラマなどとまたかなり違った部分を感じてかなり大変です」と話している。

 物語は全世界40カ国でベストセラーを記録した小説の映画化。「ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリー・ポッター」をもしのぐと言われるファンタジー超大作との呼び声が高い。30カ国以上で公開され、日本では約600スクリーンでの上映を予定している。

[2006年11月9日7 Nikkansports ]


小雪が王女で映画の吹き替え初挑戦

 小雪(29)が映画「エラゴン 遺志を継ぐ者」(12月16日公開)の日本語吹き替え版でヒロインの声を務めることが8日、分かった。ゲームの声優を務 めたことがあるが、映画の吹き替えは初挑戦。主人公エラゴンが邪悪な帝国との戦いに巻き込まれていく壮大な物語で、悪の王に対抗する絶世の美女、エルフの 王女アーリアの声を担当する。クールビューティーのイメージに合うとして抜てきされた。
 トム・クルーズ主演映画「ラストサムライ」(03年)のヒロイン役をオーディションで射止め、ハリウッドデビュー。声優という形で再びハリウッド作品に 携わるが「できるだけ(王女を演じる)シエンナ・ギロリーの演技を生かす吹き替えを心掛けたい」。主役のエラゴンの声は山田孝之(23)が務める。「吹き 替えはドラマなどとまたかなり違った部分を感じてかなり大変です」と話している。
 物語は全世界40カ国でベストセラーを記録した小説の映画化。「ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリー・ポッター」をもしのぐと言われるファンタジー超大作との呼び声が高い。30カ国以上で公開され、日本では約600スクリーンでの上映を予定している。
(日刊スポーツ) - 11月9日9時47分更新


Friday, November 03, 2006

映画「手紙」初日舞台あいさつ、山田孝之「思い出いっぱい」

 俳優の山田孝之(23)、玉山鉄二(26)、沢尻エリカ(20)が3日、東京・有楽町のサロンパス ルーブル丸の内で映画「手紙」(生野慈朗監督)の初日舞台あいさつを行った=写真

 東野圭吾さんの同名小説が原作で、殺人を犯した兄(玉山)と、兄のために周囲から差別を受ける弟(山田)の兄弟愛を描いた物語。山田は「思い出いっぱいの作品。すごく現実的な話で、切なくなりました」とPR。

 玉山も「特別な思いで作った作品。この映画を見て、たくさんの絆を感じていただけたら」と、作品への愛情をアピールしていた。

2006/4/11 Sanspo


沢尻エリカが金ラメドレス…映画「手紙」

山田孝之(右)と沢尻エリカ

山田孝之(右)と沢尻エリカ

 作家・東野圭吾さんのベストセラーを山田孝之(23)、玉山鉄二(26)、沢尻エリカ(20)のキャストで映画化した「手紙」(生野慈朗監督)が3日、公開され、沢尻は金ラメのドレスに背中に虎が描かれた“スカジャン”というド派手ファッションで舞台あいさつした。

 学費のために強盗殺人を犯し服役中の兄(玉山)。その兄と手紙のやりとりを続ける弟(山田)と、彼を見守るヒロイ ン(沢尻)の物語。沢尻は「好きな人を思い続け、物事から逃げずに立ち向かい続ける。女性として尊敬できます」。今作では初の母親役にも挑戦し、「今まで と違う新しい自分を出せたと思う」と振り返っていた。

(2006年11月4日06 Sponichi)

人の心は優しく、美しい~映画「手紙」 2006/11/03

 「劇場は嗚咽の嵐」というのが、この映画の宣伝文句であるが、少々おおげさにしても、涙をこらえることはできなかった。タイトルは、刑務所にいる兄と、その弟の手紙のやりとりに由来する。

 兄は弟の大学進学資金を稼ぐことができず、強盗殺人を犯してしまう。弟は大学進学をあきらめ、暗い日々を過ごす。神奈川県川崎市の工場での鬱々とした生活。それで、彼には好意を寄せる少女がいた。しかし彼は好意に応えることなく、芸人を目指して工場を去る。

 彼は「殺人犯の弟」として、職や住まいを転々としなければならなかった。芸人として成功しかけるが、兄のことを暴露されて逃げ出してしまう。裕福な家庭の娘と相思相愛の仲になっていたが、あえなく破綻する。

  次に電気店で働くが、やはり兄のことが周囲に知られ、左遷されてしまう。しかし、かねて彼に好意を寄せていた女性が、電気店の会長に「彼を救ってほしい」 と手紙を書く。会長は心を動かされ、彼に「差別があっても、ここから始めるのだ」とさとす。そして「君はもう始めている」と励ます。

 ここが一番泣かされるところである。「差別があっても、ここから始めるのだ」と。この言葉は、あらゆる差別への救いである。差別に悩む人にとって、何よりの励ましである。「今ここから始めること」が、だれにとっても必要なことなのだ。

 その女性と結婚し、ささやかな幸せを手に入れた弟。だが、また近所の人々の心ない行為にあい、ついに兄に縁切りの手紙を書いてしまう。しかし、妻や元芸人仲間の思いやりで、刑務所に慰問に行き、兄と和解する。

 現実的な考え方をすれば、彼はハンディがあるにもかかわらず、次々と職を得ることに成功している。不況で職探しに苦しむ今の時代の人々からみれば、うらやましいことなのかもしれない、と考えたりもする。

 また、優しく強い女性にもめぐり会えている。普通は結婚して生活するだけでも、色々大変な面があるのに、ここではそんな問題は出てこない。しかし、そんなことを詮索するのは野暮というものだろう。

 今、社会問題になっている犯罪被害者の問題にも触れている。理由なく被害者になった人々の苦しみもまた、計り知れないのである。映画の中では「もうおしまいにする」という表現をされている。「許す」まではいかなくても、もう「恨んだりしない」ということであろうか。

 私たちの社会には、理不尽なことも多々ある。けれど、やはり人の心は美しく、優しいものであるということを、映画は伝える。心洗われる思いがする。涙を流して、明日への勇気がわいてくるのである。

(永野薫)


映画:「手紙」、きょう全国公開

 毎日新聞日曜版「日曜くらぶ」に連載された、東野圭吾さんの小説が原作の「手紙」が3日、全国で公開される。兄が殺人を犯して服役中であるため に、仕事にも恋愛にも挫折する弟。加害者の家族というだけで差別を受けなくてはならないのか、罪を償うとはどういうことか。重い問いかけの中に、罪の重さ に気づく兄と、家族と新たな人生を歩き出す弟の姿を感動的に描き出す。兄弟を演じた玉山鉄二さんと山田孝之さんに、映画について語ってもらった。【戸澤美 佐、勝田友巳】

 ◇罪を償うとは、どういうことなのか--兄・剛志役、玉山鉄二さん

 両親を早くに亡くした剛志は、出来のいい弟の直貴を大学に進学させようと懸命に働いてきた。しかし体を壊し思うにまかせず、学費を手に入れようと 家に押し入って家人を殺してしまう。深く罪を悔いながら、直貴との文通を心の支えに刑に服している--。この役を演じて、自身も影響を受けたという。

 「ニュースの見方が変わりました。事件や事故は、多くの人には人ごと。この役で加害者の目線で事件を追って、自分とつながっていると気づいたんで す。被害者と加害者は、常に背中合わせ。罪を償うとはどういうことか。服役すれば遺族への償いになるのか。それは加害者の自己満足かもしれない。差別を受 ける家族など、周りの人への影響も含めて償わなければならないのではないか。映画は答えを出していないけれど、考えさせられました」

 演技の上では、刑務所の中で作業をしたり手紙を書いたりと、セリフも動きも少ない。服役者役のために、頭を丸め体重を落として撮影に臨んだ。

 「自分のモチベーションのコントロールが難しかったですね。精神的につらい役で、プライベートでリセットせず引きずりたかった。一度玉山鉄二に 戻ってしまうと、剛志になるのが大変だと思ったので。剛志は生き方が不器用なんだと思う。犯罪者だけど極悪人ではなく、かわいそうだと救いの手を差し伸べ たくなるようなキャラクターにしようと気をつけました」

 直貴は差別と向き合って生きていくために、剛志にとってはつらい決断をすることになる。剛志は人を殺したことの報いを、深く悟る。ラストシーンは厳しいが、未来への一筋の希望も託している。

 「優しさのつもりでしていたことが、周りを傷つけていた。気づいた剛志はショックだったと思う。人を殺し、さらに周囲も傷つけ、もう何をしたらよ いのかテンパッてしまっただろう。ボタンのかけ違いが、兄弟の間でも起きていた。すごく切ないことだと思う。でも、最後の直貴とのやり取りで、光をもらっ たような感じがしました。この映画は、何でも吸収できる若い子に見てもらいたい。多くの人に思いを伝えられる立場でいる限り、見ている人が考えるきっかけ になる作品に出られればと、思うようになりました」

 いちずなまなざし、言葉を探しながら真摯(しんし)な口調で語る。役に深く入り込み、剛志を生きた手応えを感じていたようだ。

 ◇直貴の心の葛藤を、常に頭で考えていた--弟・直貴役、山田孝之さん

 この世で唯一の家族であり大好きな兄が、自分のために強盗殺人を犯してしまう。だが、事件を境に弟・直貴の人生も大きく揺らいでいく。テレビドラ マ「白夜行」に続き、東野圭吾作品に主演した山田孝之は「犯罪者の弟」という、どうすることも出来ない差別に苦悩する青年を演じた。

 「直貴は、兄のせいで芸人になる夢も愛する人との結婚も駄目になる。撮影中は、そのシーンが幸せな気分だろうが悲しい気分だろうが、直貴の葛藤(かっとう)を常に頭で考えるようにしていました。根本の部分をしっかり持って、後は場の空気と相手役の出方に任せました」

 生野慈朗監督は、山田にほとんど何も言わなかった。俳優として一任されたやりがいと共に、客観的に見て自分の演技は大丈夫なのかという不安もあった。

 「僕が持つ暗さは直貴と重なる部分があり、それを素直に出せれば良いと監督は考えていたみたいですね。でも、役者って自分の役のことばかりで、せりふの間も直貴はこうだと決めて演じてますが、ほかの役者さんと絡んで失敗したらそれは僕の責任ですから心配もしました」

 直貴が勤務する家電量販店で窃盗事件が起こり、直貴は倉庫担当に配置転換させられる。そこで、杉浦直樹が演じた会社会長と語り合う。この場面は映画の重要なテーマを伝える印象的なものになった。

 「差別のない所に逃げるのではなく君はここで生きていくんだと、杉浦さんに言われ、胸に響きました。このセリフが映画の中に存在することがすてきだと思う。親しい人でも言えないことを他人が言ってくれる。すごいやさしさですよね」

 役を通して見たり考えたりすることで、一つ一つ知識を蓄えているという。今作「手紙」のストーリーも最初はリアルに感じることができなかった。

 「今はこれがリアルな世の中だと受け止めています。嫌な面もあるが直貴を包んでくれる温かい人たちだっている。加害者の立場からのニュースは少な いし、こういう人たちがいて、こういう現実があることを、多くの人に知ってもらいたい。ラストで直貴は少しだけ強くなるんですが、差別は変わらないし、 闘っていかなくてはならない。完全なハッピーエンドではないけれど、僕はこれから先の彼の人生に思いをはせました」

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原作   :東野圭吾「手紙」(毎日新聞社・文春文庫刊)

監督   :生野慈朗

出演   :山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカ、吹石一恵、尾上寛之、吹越満、風間杜夫、杉浦直樹

脚本   :安倍照雄、清水友佳子

音楽   :佐藤直紀

挿入歌  :小田和正「言葉にできない」

主題歌  :高橋瞳「コ・モ・レ・ビ」

特別協力 :日本郵政公社

製作委員会:ギャガ・コミュニケーションズ、日活、葵プロモーション、毎日新聞社、S・D・P、レントラックジャパン、ソニー・ミュージックエンタテインメント、東急レクリエーション

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 ■人物略歴

 ◇たまやま・てつじ

 1980年4月7日生まれ。99年ドラマ「ナオミ」で俳優デビュー。「ROCKERS」「天国の本屋~恋火~」など映画に次々と出演。05年「逆境ナイン」で初主演した。ドラマ「ブラザー☆ビート」で人気を得た。

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 ■人物略歴

 ◇やまだ・たかゆき

 1983年10月20日生まれ。99年デビュー。「ウォーターボーイズ」「世界の中心で、愛をさけぶ」「タイヨウのうた」など話題のテレビドラマに数多く出演している。映画は「電車男」(05年)。陰のある若者役など繊細な演技には定評がある。

毎日新聞 2006年11月3日 東京朝刊

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Thursday, November 02, 2006

沢尻、網タイツにスカジャンで「手紙」

 東野圭吾氏のベストセラー小説が原作の映画「手紙」(生野慈朗監督)が3日、初日を迎え、山田孝之(23)玉山鉄二(26)沢尻エリカ(20)らが東京・サロンパスルーブル丸の内で舞台あいさつを行った。

 服役中の兄(玉山)と弟(山田)の苦悩ときずなを描いた作品で、沢尻は弟に思いを寄せる食堂の配膳係の女性を演じた。この日は劇中とは対照的に、 ゴールドのスパンコールで輝くミニドレスに黒い網タイツを合わせ、スカジャンをラフに羽織った姿で登場。「(演じたのは)いちずに人を思い続ける強い女 性。彼女から学んだことは大きいです」と話した。

[2006年11月3日 Nikkansports ]